しゃがの長文

毎日400文字ちょうど書きます。

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政治家が会見で「Aという法律は本当に必要ですか」と記者に聞かれ、神妙な顔で「Bという場面においては必要です」と答える。論点をわざとずらして答えることを「ご飯論法」と呼ぶようになったのは最近のことだ。「(朝)ご飯を食べたか?」と聞かれて「ご飯は食べていない(パンを食べた)」と答えることになぞらえているらしい。2018年の流行語になった。▼政治やビジネスの場では、質問に答えることは必ずしも正しくはない。例えばハリーポッターの作中で主人公が身の危険に違法な魔法を使用してしまった際、敵方の裁判官は主人公に「罪と知りながら魔法を使ったのですか?」と訊ねた。嘘をつくわけにはいかないが、YESと答えることもまた「必要性」への言及を損なってしまう。誘導尋問とはご飯論法の一種である。▼質問は常にする側が有利である。回答側は発言を限定されてしまう。責めるべきはご飯論法ではなく、それを強いるシチュエーションだ。